駐輪劇場top

 


 
新駐輪劇場
■ Ritratto del gatto / 新駐輪劇場 ■
憮然とした表情を浮かべつつ目線はしっかりとレンズの方へ。横浜で生活している馴染みのノラは明らかに撮影慣れしているみたいです。
若かりし頃のボクは休日になるとリバーサルフィルムを装填したNikonを片手に、野良猫たちを探すため近所の住宅街などをフラフラと彷徨っておりました。20年前の東京は今よりもずっとオオラカな雰囲気に満たされていましたから、ちょっとその辺を歩くだけでトラやらブチやらシロやらクロやら様々な猫と巡り会うことができたのです。飼い猫などは門柱の上に丸まっているカンジでした。
既にお察しのとおり、駐輪の撮影スタイルにおいて何らかのルーツを挙げるとするならばそれは野良猫・写真なのでしょう。

SIGMA DP2 Merrill Original ■ Focal Length : 45mm eq.   ■ Aperture Value : F 2.8    ■ Shutter Speed : 1/40
 
 
( Oct.01
E-101
2015:)
 
HYDEE_B
■ dintorni / 近所 ■
八雲にある茶寮の併設された和菓子屋さんの前にて。前々から朝食のお品書きが気になっているものの、なんだか怖くて入れないんです。
歩いて60秒ほどの距離であっても本人の意思が決定を下さない限り、その場所へと足を運ぶ事は決してありません。だけど行きたい気持ちに偽りは無いのです。和菓子屋さんに関しては漂う高級感に腰が引けているだけなのですが、もっとタワイない障害が自身の行動を抑制してしまう事も多々あるのではないでしょうか。せめて趣味くらいは障害を突き破る強いハートが欲しいものです
被写体などその辺にゴロゴロ転がっている、それに気付く感性があるのに自ら壁を作ってしまうのはとても悲しい事ですから。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/6400
 
 
( Oct.02
E-102
2015:)
 
piccolo negozio
■ piccolo negozio / 個人商店 ■
可愛らしくもシックな昭和風情のただよう店先。調べてみると呉服の洗張や染物に関する専門店のようで、その美意識に納得しました。
自分はまだまだ若輩者ではありますが、年齢を重ねると決まって「昔は良かった」などと愚痴り気味になるみたいです。いつの世も同じと笑い飛ばせればラクなのですけど、今の日本について色々考えてみるとなんだか不安に感じてしまいますよね。全体的に余裕や意欲などの意識が薄く、自己確立や多様性などの程度が低い。かつてこの国はもう少しココロが豊かだったと思います。
懐古主義という訳でもありませんから新旧に関わらず、自分の嗜好に合致したものはしっかりとカメラに記録したいものです

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 8.0    ● Shutter Speed : 1/80
 
 
( Oct.03
E-103
2015:)
 
vivalo
■ vicolo / 柳小路 ■
先週末、フタコの柳小路で撮影したコバルト色のVIVALO。パーツセレクトに気合いが入っていて駐輪する場所もステキな選択ですよね。
ボクの周りでは稀にすごく衝撃的なシンクロニシティに見舞われることがあります。だけどこの場で詳しくは書けません。このところ和風テイストな内容になっており、今回もその流れになりそうでしたので共時性という言葉がチラリと脳裏をかすめました。駐輪の掲載順序はビジュアルと時系列を重視するのが基本ですから、内容の流れなどについてはあまり意識せずに構成しています。
柳小路のコンセプトは"裏路地の散歩道"でvicoloは裏路地の伊語。vivaloだと気付いたのはタイトルを決めた後日、つい先程です。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/200
 
 
( Oct.04
E-104
2015:)
 
ritmo
■ ritmo / リズム ■
自分ではナカナカ良いのが撮れたと思います。でもザツな撮影しちゃったのでもう少しシビアに構図を取れれば良かったかもしれません。
写真でもデザインでもボクがビジュアルを構築するときは〜心地好いリズム〜を意識して画面を作ることが多い。その意味でこの画像はとても自分らしい作品といえそうです。作品ごとに音楽をイメージしながら作っているという知人がおりましたが、それに似ているかモシクはもっと直接的かもしれません。メロディーと違ってそのまんまですから、感覚としてわかりやすいでしょ?
Testarossaのエアインテークには当初フィンが無かったらしい…。ボクはリズムの整理された512TRの方が好みです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1600
 
 
( Oct.05
E-105
2015:)
 
gabbiano
■ gabbiano / 橋と海猫 ■
10月ともなると空の雰囲気も随分かわってきますね、太陽の傾き加減あって全体の色調がSmokeyなペールトーンに統一されました。
はたしてこれ駐輪写真?もはや主題から外れてる気もします。左側の人物はこの自転車に乗って魚釣りにきてるみたい。海沿いの運河にちょこんと架けられたオフホワイトのトラス橋は、周辺にお住まいの方々にとって小さなランドマークとして、愛着の抱けるシンボルとなっているかもしれませんね。無骨な印象のリベット止めさえも可愛いらしいステッチのように見えてきました
もともとは1896年にイギリスで製作され隅田川に架けられた鉄橋、再々利用でこの地へと設置された由緒正しい橋なのです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 3.2    ● Shutter Speed : 1/500
 
 
( Oct.06
E-106
2015:)
 
paio
■ paio / 有楽町の2人 ■
薄汚くもシックな空気感、偶然が紡いだカラー構成、無駄にスタイリッシュな構図、好みではないけれどコレはこれでアリだと思います。
これは夏の終わりに撮影した画像。前回のヴィジュアルが歴史あるトラス構造の鉄橋でしたので、ふと思い出した同じトラス系の画像をこの機会に掲載してみました。日々なにげなくで同じ被写体の撮影を重ねていると、サイトへのUPからあぶれた画像なんて容赦なく忘れていってしまうんですよね。何らかの策を講じないとネットに出すのが勿体ない作品さえも忘れてしまいそう…。
どんな駐輪車だってザツに扱いたくはないという思いから、自転車の一部分を画面からCutすることはあえて避けてきました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/25
 
 
( Oct.07
E-107
2015:)
 
2012 TREK 29er Wahoo
■ giungla / jungle 246 ■
ほんわかとしたトーンの画像が連続したため、ここら辺でコントラストの強めな画像を投入! 実はコイツも忘れちゃいそうだったので…。
こちらTREKのWahooという2012年のMTBみたいですね、街の喧噪にもキリリと映える鮮やかなブルーが魅力的です。それにしても首都高の下はゴチャゴチャしてるよなぁ、かつてMTBこそが都会に適していると言われていたのも納得かもしれません。これは昨年の写真なので見当たりませんが、現在は車道のハシに自転車レーンを表す矢羽形のペイント追加されています。
ボクは都会のジャングルという言葉を昭和の死語だと思っていました。どうやら1959年に公開された映画のタイトルらしい

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Oct.08
E-108
2015:)
 
muro
■ crollo muro / 壁崩壊 ■
出合ったのは趣味性の高い駐輪風景。クラックなどの質感もさることながら施されたペイント色は秀逸で、家主のセンスが感じられます。
あたかも自転車を魂の宿るイキモノとして扱い撮影するのは駐輪の大事なコンセプトのひとつ。この画像などは小径車2台の駐輪された光景の裏側に、仲良く寄り添うような2匹の生物を感じてくれると嬉しかったりします。小径車サイズだと見たまま直接的に生物を思い浮かべもらえるのではないかな。有機的な雰囲気に満たされるこの場所も影響しているかもしれませんね。
手間けた新しい建造物なら良さもあるけど、崩壊のうかがえる古い建造物は味わい深く被写体としての魅力に溢れています。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Oct.09
E-109
2015:)
 
con il motore
■ con il motore / エンジン付き ■
これって多分エンジンですよね? なんだか少々へんな位置にあるような…。ペダリングに影響はないのか正直心配になってしまいます
スチームパンク風とでも表現したら良のでしょうか、何やら不思議なカラクリの組み込まれたクラシカルな自転車です。エントランスのガラスに映り込む手すりや電線などのリズムが、エンジン付き自転車の視覚的テイストと何気なく響き合っていました。メモ気分でシャッターを切ったこの写真、自分ではあえて狙わない構図ためかどこか新鮮な印象…、そんなに悪くないのかもね。
気合いを入れて撮ったとしても何割かは期待ハズレなワケでその逆だって当然ある、だからこそ写真ってのは楽しいんだよなぁ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2500
 
 
( Oct.10
E-110
2015:)
 
cielo d'autunno
■ cielo d'autunno / 秋の空 ■
わかりやす〜い秋の空、浮かんでいるのはウロコ雲でしょうか? ヒツジとかイワシとか色々あるみたいなので何方か教えてくださいませ。
3連休だとゆうのに昨日も今日も天気はイマイチ…、太陽が暑すぎない季節ですからなるべく晴れて欲しいと思います。それにしても青い空というのは気持ちのいいもんですよね、窓から眺めているだけでもココロ癒され爽快な気分になれるかもしれません。このページは街中の画像が多く煩雑なイメージに固定されてしまいそうですが、それを和らげるためにも青空は活躍しています。
明日は体育の日、さきほどの天気予報では晴れを告げておりました。青空のもと辛子の効いたサンドイッチとか食べたいなぁ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/4000
 
 
( Oct.11
E-111
2015:)
 
sottomarino
■ sottomarino / 深海救難艇-09DSRV ■
横浜の港に駐輪された小径車はブラウン系のパーツが色彩のアクセントとなっているうようです。沢山の勲章を付けたこのお方が持ち主?
ここは東京芸大の関係するエリアだと思っていましたが、おととい通りがかると一部が更地にされていて、横の波止場には強そうな船が停泊していました。調べてみると「ハンマーヘッドスタジオ新・港区」というNPO系のクリエイター用ワークスペ−スが更地となり、旧・新港客船ターミナルを利用した「東京芸術大学大学院映像研究科新港校舎」はそのまま残ってるみたいです
安全保障関連法成立とかが関係してるんすかね? 潜水艦救難艦と深海救難艇と訓練支援艦そして小径自転車との集合写真でした。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 5.0    ● Shutter Speed : 1/30
 
 
( Oct.12
E-112
2015:)
 
svizzera
■ esercito di svizzera / スイスの軍用自転車 ■
エイジング加工を施したような重厚感ただようヤニ色の壁。ここが最寄り駅のひとつだと考えるとあまり嬉しい気分ではありませんね。
とは言うもののクラシカルな様相の自転車にとってはある意味うってつけのロケーションな気がします。2015年の目黒区で撮影したと言っても信じてもらえなそうですから…。特徴的な古いスタイルが気になりチョイと検索してみると簡単に見つかりました! こいつはスイス陸軍専用の自転車みたいです。以前はAmazonで同じようなモノが入手できたらし
主役と背景の個性がステキに響き合うとヴィジュアルに説得力が生じてきます。なにを説得するのかワカラナイけど。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Oct.13
E-113
2015:)
 
svizzera
■ fiori Colchicum / コルチカムの花 ■
歩道の植え込み可愛らしい花を見付けました。秋に咲く花で検索したところ名前が判明、イヌサフランを品種改良したものだそうです。
この場所も目黒区某駅すぐ近く、お気軽モードな観察続けていると様々な表情が見えてくるものですね。そういえば以前に同じような構成で撮影したE-009のゼラニウムこの駅近く見付けた被写体でした。当時と較べるとボクの腕も少しは上達しているようで、今回は狙い通りピントがきていますな〜んて、実はピントをずらしつつ数枚撮ってるだけなんすけどね。
Wikipediaによるとイヌサフラン毒性がとても強く、日本ではこの10年間で3人ほどが誤った摂食により死亡しているらしい。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1000
 
 
( Oct.14
E-114
2015:)
 
cipolla_verde
■ cipolla verde / 葱 ■
ボクにとって駅前ってのはホントに被写体の宝庫ですこのワザトらしくもサワヤカな駐輪シーンも目黒区のとなり駅にて撮影しました。
ココだけの話、葛飾北斎の作品を見ているとあの構図は緻密な計算によって生み出されたものではないと確信しています。とある美術展を観覧したおり、まるで自分が描いたように思える北斎作品と出合いました。カユイところに手が届くようなカンジで、画面を分割する曲線の流れやリズム感は自分の中にも存在するもの。ボクはその存在を指針にクリエイティブを行っています。
そこに計算の余地などはあまり無く生物として必然選択を積み重ねた結果うみだされるヴィジュアルなのではないでしょうか。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1600
 
 
( Oct.15
E-115
2015:)
 
doppia
■ doppia / W ■
なかなか小洒落た雰囲気の光景ではありませんかひょっとして持ち主2人が示し合わせてこの場所に? 難易度の高い駐輪プレイです
いつもは縁遠い小田急エリアまでチョイと遠征してまいりました。ボクは常々、なんて自分は自転車の多い地域に住んでるのだろうとってましたがそれは勘違い、この駅周辺には井戸の蛙ビックリするほど大量の自転車が駐輪されていました。センスも良いみたい。さすが数年前まで若者の住みたい街ランキング上位の街、たえずアップデートされてるような流動性を感じます。
日常的な駐輪シーンを追い求めてこその当サイトですから、自分の生息エリア外に入り浸るのは流儀に反するかもしれませんね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/200
 
 
( Oct.16
E-116
2015:)
 
gatto1017
■ creatura / 生き物 ■
自分へと向かってくるヤツを撮るのはホントに難しいですね、この程度でもボクにとっては奇跡かマグレ。最近のカメラなら撮れるの
10年ほど昔のこと、多摩川をさかのぼり青梅へ出る途中はじめてロードバイクで自爆しました。そのとき見ず知らずの若者から声をかけられて傷口を拭くティッシュをいただきました。人間に助けられたことは数少ないものの、猫に助けられたことは数回あります。どれも大変ピンチだったので感謝してもしきれないほどだからボクはどの猫に対してもアタマが上がらないのです。
コイツはファインダーを覗くと寄ってくるのかな。ノラの寿命は短い、この冬も元気で乗り切ってほしいと心から願います。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/60
 
 
( Oct.17
E-117
2015:)
 
tramonto
■ tramonto / 秋の夕日 ■
GOODな出合いとタイミング。写真撮影に於いてこれほど重要な要素ないのかもしれません、ウデと機材がGOODであるならもう完璧
勘違いかもしれないけど冬が近づくにつれ夕方の時間は前倒しに長くなる気がします。相対的に夕日の沈む時間は延びてシャッターチャンスの瞬間も長い…、おかげで思い通りの画像が得られました! の太陽は軌道が低いため光の通過する大気の距離が長くなりそのぶん光が散乱され太陽光は暖色系となります。 オレンジに染まる時間が長いのも当然かもしれません。
深い絞りや開放など枚数が多く撮れたのでデータを調べてみると、同じ雰囲気の太陽が2分間以上そこに浮かんでいました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/125
 
 
( Oct.18
E-118
2015:)
 
lontano
■ lontano / もっと遠くへ… ■
見晴らしのよい開けた光景を目の前にすると、何故か何処かへと旅立ちたくなってきてココロの翼部分が妙にウズウズとしてきます。
生来ボクは狩猟民族的な方向を辿ってしまう傾向があるようで、そこら辺が原因となってフツウの集団生活に於いて周囲と齟齬を感じることがあるようです。インドア派アウトドア派のような単純なコトであればさほど問題はないのですけど…。日本人はやっぱりというか日本男性の殆どは農耕民族的な感性が色濃く、女性はどちらもアリで柔軟な選択をしてる印象を受けます。
写真を撮る行為は狩猟的ですが、農耕的なプロセスや感性を用いて撮影に打ち込む人々だって沢山いるかもしれませんね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2500
 
 
( Oct.19
E-119
2015:)
 
blu tegola
■ tegola / 群青のタイル ■
昭和らしくもノーブルな雰囲気に満たされる清々しい壁面。深みある群青の集まりと陶器ならではの光沢感は外洋の海を彷彿とさせます。
角部の処理に技術的な不安を覚えますが、この位置は野良猫たちと大差ない視点の高さですから、あまり目立たずそれほど問題はないのかもしれません。このようなタイル外装昭和の終わり頃建てられた住宅でさえ、ほとんど使用されていないように感じられます。おそらくヴィジュアル的な理由ではなく、技術やコストの要因から淘汰されてしまったのではないでしょうか。
今どきの衣食住を多様性に乏しいとは思わないけど、利潤だけを追求するような世の中では早々単色に染まってしまうでしょう

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Oct.20
E-120
2015:)
 
appeso
■ appeso / つるし ■
吊るしと聞くと"Su Mizura"という言葉が浮かぶのは古くからの自転車乗りとしてのサガでしょうか。ス・ミズーラは吊るしの逆かな。
スーツでも自転車でも、一度はオーダーで作って頂きたいものです。だけどワリと吊るしで事足りてしまうんですよね、Mサイズを標準とするならボクは概ねイタリア人男性の標準体型に近いようで、ジャケットもフレームも其処にあるモノで特に問題なし。これが他の欧州製アパレルではそうもいかず、たとえ着丈や身幅がジャストでも袖が異常なまでに長かったりして…
勿論スーツなどのオーダーは全く次元が違うのでしょうね、ともあれ折角ジャストサイズなら有難く活用させていただきます。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Oct.21
E-121
2015:)
 
Farfugium japonicum
■ Api e Butterbur / 艶蕗と蜜蜂 ■
RAWデータを現像するときに気付いてビックリ! 完全にあきらめていたのだれど動き回るミツバチにきっちり合焦できちゃいました。
季節は秋本番、こんなにもキュートでヴィヴィッドな花が咲くものなんですね、検索よるとツワブキという植物かもきらめく花弁の色彩といい奇跡的なハチへの合焦といい、シアワセな気分と達成感に包まれているボクの脳内では、羽川翼さんが朗らかに Little Honey Bee歌っております。 ミツバチの歌を他に知らないし、あの歌声は花の色味優しく響きあうのではないでしょうか
駐輪車のコト忘れてた。開放されて輪郭のとろけるさなか、かろうじて光の泡だけが3台分の自転車をキラキラと形づくります

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/5000
 
 
( Oct.22
E-122
2015:)
 
spaghetti cinesi in brodo
■ spaghetti cinesi in brodo / 今日から拉麺フェスタ2015 ■
当サイトではおなじみの公園。オクトーバーや肉フェスはともかくラーメンは周辺地域のイメージが悪化する、できればもう止めてほしい。
期間中、周辺の喫煙率が極端にあがることに違和感を禁じ得ないここはスポーツをするための特別な公園だというのに…園内がアブラまみれでデロデロになったり、好き勝手に駐車するバイクが溢れかえったりするの正直ガマンできない。この類のイベントは莫大なカネが動くだろうから簡単に止められないのも当然だと思う、だけど金儲けのためにを売り渡してないか?
画像は2014帰路の途中撮影したものです澄み渡った夕空のもと気合いの入った店員達の表情にしばし圧倒されました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 10    ● Shutter Speed : 1/30
 
 
( Oct.23
E-123
2015:)
 
pescheria
■ pescheria / お魚屋さん ■
そこはかとな〜く賑やかな駐輪シーンと出合いました。得られたヴィジュアルもどこか商業的な匂いがして、職業柄キライではありません。
ピントに自信が無いものですからいつものように焦点をズラしながら撮影しました。手前のハブ軸に合焦していることを個人的な基準としておりますので、リアブレーキ周辺への合焦では微妙に不本意なのです。実はハブ軸へと合焦した画像も得られたのですが、残念なことに照明の点滅する周期が滅だったようで、店内から柔らかな暖色光が得られず完全に失敗作…、写真ってホント難しい。
街中の風景を撮影していると、信号の赤色光など思いのほかアクセントとして重宝します。だけどコイツも点滅してるんだけどね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Oct.24
E-124
2015:)
 
ombre morbide
■ ombre morbide / やわらかな ■
ろやかなベージュに塗装されたブロックには、お買い物自転車ならではのディテールが繊細な描写によって彩色されていました。
まるでトレーシングペーパーなどをディフューザーとして使っているような柔らかい陰影…レンズの周辺減光四隅の照度が落ちている分、左上隅の色味は少々暖色へと転んでおります。実際はミルク色のような優しい色味を用いて濃淡が織り成されている雰囲気。今回の画像は自分としては珍しく、現実の光景にまったく太刀打ちできていないのではと思ってしまいました。
現実より劣ると感じるのであれば表現の術として写真を選びはしない。傲慢に思われそうだけコレは大事なことですから。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/500
 
 
( Oct.25
E-125
2015:)
 
peloton pista
■ un'immagine ombra / 影絵 ■
ヒトが見たらこんな光景そこら辺にいくらでも転がってと思うのかもしれない、だけどボクは目にした瞬間ココロが悶えてしまいました。
これは木の影? lolograficoサイトでは〜木漏れ日写真〜などとタイトル打ってまで提唱し続けた撮影スタイル…、まさか日常生活の中でこれほど理解りやすい光景に出合えるとは思いませんでした。もはや木漏れ日ウンヌンなどの領域ではなく、現象や偶然が紡ぎだす〈影絵〉へと昇華されてそう。自分で自分の自転車をセッティングして撮影するをアホらしく感じちゃいます
影絵といえば藤城清治…。2011年に自宅を開放して催された影絵展は、他に体験したことのないほどステキな展覧会でした。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1000
 
 
( Oct.26
E-126
2015:)
 
differire
■ differire / 君とボクとの違い ■
単焦点レンズは樽型歪みになりやすいと知りました! そうでなくとも広角は容赦なくパースが付きますから歪みにはホント悩まされます。
せっかく出合えたシチュエーションをフルに活かしきれませんでした。このような被写体の場合歪みの少ない適確な位置決めを心がけてはいるものの、スナップという撮影スタイルに於いてその限界値は随分と低くなってしまいます。まさか三脚を使って人様の自転車やお住まいを撮るワケにはいきませんよね駐輪には広角適してるので技術を磨く他ありません。
歪み補正でCanonのDPPやAdobeのPhotoShopに頼るのは大人げないような気がしちゃうんですよね、反則技でしょ?

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 4.5    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Oct.27
E-127
2015:)
 
angolo retto
■ angolo retto consecutivo / 直角のリフレイン ■
直角に繰りかえされるプラスとマイナス駐輪では階段の登場する頻度が高く128枚目にして14回、実に10%以上もの存在感です。
原因はやっぱり撮影して取捨選択していボク個人の趣向なんでしょうね、だけどそればかりとは言えないような気もします。スペースに余裕のない東京人は限られた面積を立体的に活用せざるを得ない。そのため多層的な構造を積極的に取り入れなければならず、結果として各層へのアクセスを可能にする〈階段〉が増殖したな〜んてコトを好き勝手に妄想してみました。
階段周辺にはデッドスペースが生じるもので、自転車はその隙間を活用するように駐輪されているのでしょう。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1000
 
 
( Oct.28
E-128
2015:)
 
gabbia
■ gabbia / 籠の扉 ■
オーバースペックと思われる堅牢な門構えとは裏腹今回のシーンはまるでを描くような感性の色彩でエレガントに彩られていました。
たしかゴッホの描いたアイリスのひとつに同じような雰囲気の配色があったはず…、え〜とNYの美術館にありそうですね! 調べてみるとミレーの作品を模写した油彩も似た配色に感じます。実物を拝ませて頂いたら全く違っがたりしそうなんですけどね。散歩の途中なにげなく踏み入れた路地で巡りあった昭和の集合住宅、枚数撮ったはずが情けないことに何れもイマイチな完成度でした。
とはいえ何時もいつも思い通りのクオリティで撮れてしまったなら、写真なんて退屈なモンと感じてしまうのでしょう、きっと。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/1000
 
 
( Oct.29
E-129
2015:)
 
Bianchi Via Nirone 7 Alu Sora 2013
■ colorato / colorful ■
おそらく Bianchi Via Nirone 7 Alu Sora ではないでしょうか。近所にあるビアンキ CAFÉ & CYCLES の向かい側にてパシャリ。
脳内では多分こんな色に見えてるのでは?という指針のもとホワイトバランスなどを微調整した画像です。不純物の少ないクリアな空気に包まれる秋の日には、色彩のすべてが本来の輝きを放つようです。お馴染みのチェレステブルーと清楚なローズピンクの組み合せは Giro d'Italia を連想しない訳には参りません初夏の近づく後半ステージな雰囲気ではないかな…。
ボクらにとってイメージ通りの彩りで描いてくみたいに画像の得られるPhotoShopは、カラフルな夢をみれる魔法なんだ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Oct.30
E-130
2015:)
 
halloween
■ questo è Halloween / はろいん ■
お祭りゴトは好きだけど昨今のハロウィーンはどこか受け入れ難い印象なんですよね、ザツに騒ぐだけで無理矢理な一体感がキモチワルイ。
むかし読んだ海外小説かなんかに登場してくるその行事は、31日の夜に奇怪な仮装をした複数の知らない子供達が、お菓子を貰うため身勝手な要求を唱えながら周辺の家々を渡り歩くといったもの。たしかに内容はハロウィーンそのままなんだけど、そこにはある種のメンタル的ホラー感がありました。思い込みですかね?ナマハゲと大差ない位置にカテゴライズしてたほどですから…。
宗教や文化に根ざした歴史のあるお祭り日本人各自がそれぞれ主体性を持ちうる価値基準で育むのが楽しそうな気がします。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Oct.31
E-131
2015:)
 
bando
■ bando / 禁止事項 ■
10月1日からの一ヶ月間だけ、毎日駐輪シーンを更新してみました。手を替え品を替え頑張ったんだけれどコノ辺りでもう限界みたい…。
日々滞りなく撮り続けてるので掲載するヴィジュアルの枚数には事欠きません。このページを迎えてからは意識を改め、出し惜しみなど一切せずにクオリティを高めるよう心がけております。だがしかしボクの文章に関する能力が不足しているようでいくら気合いを入れても改善しませんでした。内容の酷さもさることながら毎回あまりにも時間がかかってしまい継続がムリっぽい。
う〜ん愚痴は禁止! 文才がないのはハナからわかってるコト、多少ペースを落としてでも続けることに意味があるのでしょう。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/80
 
 
( Nov.01
E-132
2015:)
 
segno_di_inverno
■ Segno di inverno / 冬の気配 ■
いや〜、今日は朝から久々の雨ふりで寒かったっす。天気予報ではダウンジャケットの着用を推奨してたけど、さすがに止めときました。
ヒトの抱く秋のイメージには"楽しげな収穫の秋"と"寂しげな終幕の秋"の2つがあると思います。ボクは食べることが好きなので前者を思い浮かべることが多いかな。色彩的な感覚としては、多少のクスミはあれど暖色系が織り成すカラフルな雰囲気といったところ。この画像みたいな寒々しい状況を目の当たりにすると、ついつい落ち葉の小道具をバラまきたくなってしまう。
11月始めだと紅葉や落ち葉などはほんの少し先の話かもしれませんね、寂しげをシンプルと受け止めて自分なりに頑張ります。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Nov.02
E-133
2015:)
 
derosa neoprimato
■ DE ROSA NeoPRIMATO / この海に思う ■
Campagnolo Chorus 10sパーツで組まれたネオプリマート。銀色ZONDAや長めのDeda MUREXなど優等生セレクトが堪りません。
昨年2014年の11月3日、江ノ島へと渡る橋のたもと周辺で撮影しました。昔から野良猫を撮影するためこの地を訪れているので装着するレンズは珍しくEF50mm F1.4 USMです。ちょいと絞ったおかげで解像度の高かい画像が得られましたから、こんな引きの構図でもパーツ仕様が見て取れます。ところでこんな高級自転車を置き去りにして持ち主はどちらへ行かれたのでしょう。
ボクは中学生の頃サーフィンをやりたかった。サッカー部でスキューバもやってたから無理だったんだけど、少し後悔してる。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 50mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/6400
 
 
( Nov.03
E-134
2015:)
 
tinti di <!--arancione-->cachi
■ tinti di cachi / 柿色 ■
斜光に照らされた買い物自転車をパシャリ、ほんのり渋めの光景にココロ惹かれました。窓に誂えられ鉄格子のリズムがスポーク響く。
なんとな〜くだけどワケあって今回はMonochromeにしときました。フレームの色は深みのある鮮やかなオレンジその艶やかな質感は柑橘類のそれとは異なり、柿の有する独特な色彩のイメージに近い夕日に染められている柿色の自転車をRGBでお見せ出来ないのはさすがにちょっと残念かも。とはいえ前後に配置するヴィジュアル等を総合的に考えると無彩色の画像が適しています。
最近ここでUPする画像は全体的にコントラストが強い傾向にあるかもしれない…、そんなときって箸休めが必要なもんでしょ?

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Nov.04
E-135
2015:)
 
柿の木坂陸橋
■ Cavalcavia di mattoni / 柿の木坂陸橋 ■
また柿の話、だけど此処の地名は"柿の木"とは縁もゆかりもない"掻き抜き"がその由来らしいです。風情のある名称ですから少し残念かも。
目で見たときの印象もカメラのJPEG画像も大体こんなカンジの色味。湿度の低いクリアな空気が要因だとは思うけれど、発色の良い秋の太陽光にはホントに驚かされます。まさに"パキッとした色"なんて擬音を用いた表現がぴったりではないでしょうか。壊れたアシスト自転車の放置図は息絶えたサイボーグのようで哀愁漂うものですが、あっけらかんとした雰囲気となりました。
レンガに覆われたこの陸橋には、画面中央にあるようなアールデコ様式と思しき金属製の装飾プレートが随所に施されています。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/6400
 
 
( Nov.05
E-136
2015:)
 
titanio/柿の木坂陸橋
■ DE ROSA Titanio / 柿の木坂陸橋 Plus ■
今回はちょっと特別編。駐輪場では自分の所有する自転車を登場させないスタンスなのですが、訳あってイレギュラーな掲載をします。
E-136にて柿の木坂陸橋画像を掲載することしたボクは、陸橋に施された装飾に関する予備知識を得るためにGoogleにて画像検索を行ってみました。ところが何通りかの検索を試してみても該当するような画像データはほとんど存在しなかったのです。自分としてはとても気になる芸術めいた装飾なので、少しでも状況を改善すべく自分の手持ち画像をUPすることにしました。
自分の自転車を自由に撮影するというアプローチ、やはり較べてみるとこのページ内では少々異質ではないでしょうか。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 8.0    ● Shutter Speed : 1/125
 
 
( Nov.05
E-000
2015:)
 
scatola di polizia
■ scatola di polizia / 交番 ■
あらあら〜、ずいぶん大きく前輪をカットしちゃったんですね〜。べ、べつに警察車両だからって邪険に扱ったワケじゃないんだからねっ!
信条に反してますが仕方ありません、今回の主役は無秩序に施行されたことで意味をもってしまった、地面に展開されているグラフィックなのですから。こちらは白い塗り壁と青い瓦屋根が南欧テイストな"秀和レジデンス"の一角、そこに組込まれた交番の横側部分です。もはや継ぎはぎ状態を嘆くというより、作品として構成されたコラージュを鑑賞する意識にならざるを得ませんね。
ボクよりちょっとだけ歳上なこのマンション、コストを掛けて真っ当に建造されてるため現在の中古市場でも人気が高いらしい。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/500
 
 
( Nov.06
E-137
2015:)
 
guazzabuglio
■ guazzabuglio / ごちゃごちゃ素敵 ■
あまり馴染みのない高級住宅地を歩いているとき、細い分岐道の先に今まで見たこともないカテゴリーの素敵な集合住宅を見かけました。
中央に据えられた樹木も然ることながら、シンプルには程遠いほど多彩なリズムを奏でているような雰囲気が堪りません。それでいてココロを落ち着かせるような優しいフォレストグリーンの色彩が無理のない統一感を生み出しているのでしょう。2階に駐輪された赤い自転車が指し色を担っていて、たとえ自転車を好きでなくとも視線を向けてしまうのではないかと思います。
おそらく要になっているのは清潔感のような気がします、だからこそ自分も住んでみたいという衝動に駆られるのではないかな。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/25
 
 
( Nov.07
E-138
2015:)
 
semplice
■ semplice / しんぷる素敵 ■
普通の民家の石垣、…とは何かちょっと違うみたいですね。このシーンと出合った時には嬉しさのあまり思わず声をあげてしまいました。
ボクはデザイン畑で純粋培養されましたから、このようなシンプルで理解しやすいヴィジュアルが大好きだったりします。画面を全部使ってもいいのに〜って思われるくらいの余白こそがボクの存在理由だといっても差し支えないでしょう。画面を分断する電柱の影があとペダル1個分くらい右側であれば、緊張感の漂う画面構成となって完成度が高まりそうです、オシ〜イ!
同じ平面型画面でスクエアな2つ、デザインでも写真でも表現フィールドにさほど違いはないのだけれど、写真ってのは難しいね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/5000
 
 
( Nov.07
E-139
2015:)
 
Avvolto in ombra
■ Avvolto in ombra / 影に包まれて ■
離れた場所からチラッと見かけ素敵なシーンだと感じていても、いざファインダーを覗いてみたらガッカリ〜なんてのは日常茶飯事です。
植物のグリーンとの相性もあって、自転車のフレームには明るいブルー系が自分の好みだったりします。こんなSky Blue metallic色なんてまさにストライクなんですよね。期待して近寄ってみたらどうにも納まりがイマイチで、作品としての完成度は望めない様子かも。とはいえ折角の好配色なので日の丸構図っぽくメモっときました。あれ?コレはコレでそんな悪くないんじゃない?
カゲもカベも左右に別れていて雑多な印象あるけれど、複雑な形状をしたこの自転車にはピッタリの駐輪風景かもしれません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2500
 
 
( Nov.08
E-140
2015:)
 
Muro d'acciaio
■ Muro d'acciaio / 鋼鉄の壁 ■
ゴメンナサ〜イ!自転車オタとして"acciaio"って入れてみたかったダケなんです。見事にサビサビなんで"ferro"な鉄に違いありません。
それにしても錆び付いた鉄壁は異様なほどの存在感がありますよね、酸化鉄ならではの重厚な赤色は無骨とゆうよりも上品で洗練された美しさを感じました。写真撮影の趣味に没頭される人びとの中には、おそらく"壁"を専門とされる方もいらっしゃるはず。lolograficoでも背景の壁面には特別なコダワリが…、美意識を具現化するように素材感を追求しているカンジだと思います。
駐輪は左隅のちっこいヤツ。ここ自分の自転車を持ち込んで撮影してみたい衝動に駆られます…、もちろん"ACCIAIO"製のね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 8.0    ● Shutter Speed : 1/25
 
 
( Nov.09
E-141
2015:)
 
spiaggia cruiser
■ spiaggia cruiser / ビーチ専用自転車 ■
前回に続きサビに覆われる壁面を背景にした駐輪シーン、あまり適当なことは書きたくないので専門知識の必要な金属系は自粛いたします。
Electraのビーチクルーザー。前カゴが付いていると多少の違和感はあるものの使い勝手が良いのは間違いありません。国道134号線あたりで見かけそうですね、身体を起こした姿勢と太いタイヤは街中でも快適な走行が楽しめるのではないでしょうか。変速機が付いていないようなので急な上り坂などでは苦労するかもしれません、そんな時は押して歩けばいいだけのコトです。
意外とゴテゴテしたVintage Schwinnが好きだったりするので、オイルタンクみたいのが付いたクルーザーに憧れちゃうな。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Nov.10
E-142
2015:)
 
Giallo-verde autunno
■ Giallo-verde autunno / 秋のキミドリ ■
11月も植物は元気そうで光の条件さえ整えば若葉と大差ない色彩です。この日いつもの並木道が黄緑色したトンネルのように見えました
今週に入って落ち葉がだいぶ目立つようになってた。昨日気圧の影響で暖かく湿った空気に覆われていましたが、それでも徐々に勢いを増すようにして、はらりはらりとってゆくのです。季節のうつろいゆく様子は本当に美しいのだけれど、その日が暖かかっただけに切ない思いが一層心にしみ入りました。これほど感傷的になるのは年齢を重ねてきた証しかもしれませんね。
画像掲載にタイムラグがありますから、しばらくの間さほど秋らしさの感じられない写真が中心になるはずご容赦くださいませ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Nov.10
E-143
2015:)
 
complesso residenziale
■ Double figure four finger lock / 11月11日 ■
在りし日の11月11日。ボクはその日を〜自分の関わっている様々な事柄について正否を見極めるよう慎重に考察する日〜と定めたのです。
それは単なる思いつきのようであって実はそうでもなかったりするのだけれど、今となっては記憶が確かではありません。ただ何故かその意識とともに呪文のような雰囲気でダブル 4フィギア・フィンガーロックという言葉が脳裏に浮かんだのです。子供の頃読んだ平松伸二のマンガにあった言葉ですが、関連性はまったくなさそうに思われます。こうゆうヤツって何なんですかね?
ボクにとって特別な日ですから選ぶ画像も気に入ったモノに…、な〜んて11と11がまんま具象的に存在していただけでした。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Nov.11
E-144
2015:)
 
complesso residenziale
■ continuazione / 続・11月11日 ■
この画像はもの凄〜く駐輪的な画像だと思います。28mmはパースがキツくもありますが35mmだと視界をトリミングし過ぎるのかな。
構図がどれも同じでない?って賢明なるご指摘をくださる方も多いとは思います…、だけどまぁそれでいいんです。同じことの繰返しに意味があるのですから。継続こそはチカラなりってガラでもないですけど、こうやってステキに思える駐輪シーンと出合えていることも、外出する度にいつもカメラを持ち歩いてるオカゲです。いやはや〜この日この時この場所に出合えてホント感謝、感謝
これはE-145を撮った後すぐに撮影した画像2枚UPする場合は今回のように関連性のある画像にするべきだったと反省しました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/50
 
 
( Nov.11
E-145
2015:)
 
Pendenza del sole al tramonto
■ pendenza del sole al tramonto / 夕日坂 ■
先日バスで大通りを移動中、何かのストーリーが始まっちゃいそうな予感のする風情ある坂道を通りました。ここも少し似ているカンジ
35mm換算で約45mmの画角をもつSIGMAのDP2 Merrill。シチュエーションによっては標準レンズに近い画角だとしても何とかなるのかもしれませんね、自分の未熟なウデを棚に上げてレンズの所為にしない方がそさそう。とはいえ同じような構図を意識しても、結果的に結ばれた像はいつも使用している28mmとは違う印象です。見慣れてないだけかもしれませんが窮屈な気がする。
それにしても随分とこのレンズは樽型歪みの傾向がツヨイようですね、水平垂直のグリッドなど無くてもパッと見すぐわかります。

SIGMA DP2 Merrill Original ■ Focal Length : 45mm eq.   ■ Aperture Value : F 3.5    ■ Shutter Speed : 1/50
 
 
( Nov.12
E-146
2015:)
 
Serie verde
■ serie verde uno / ミドリを集める ■
紅葉の季節に反して青々とした葉っぱの登場ドングリを集める秋のリスと同様、冬がくる前にミドリの記憶を掻き集めておきたくなった。
昨年はこの季節も駐輪の更新をさぼっていたこともあって、画像のストックには事欠きません…、と申しましょうか正直どんどんアップしないと日の目を見ない画像が大量に溜まってしまうのです。自分としてはそれなりに頑張って撮影しておりますので、そのまんま忘れてしまったのではちょっと残念何故かこの季節ミドリ色の被写体が多かったため特別に選定してみました。
ボクは何よりも色彩を優先するらしい、たとえそれがカラス避けだとしても心に響いてしまったのなら抗うことはできません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Nov.13
E-147
2015:)
 
LOUIS GARNEAU LGS-POP 2015 15LG-PP-02 POP MATT GREEN 272MM
■ Serie verde due / あのころ感じていた色 ■
都内ではお馴染み銀杏をかたどったガードレール、その同系色を背景にしてもヴィヴィッドなマットグリーンは尚浮き上がって見えました。
LOUIS GARNEAU製のフォールディング・バイクですね、小さいサイズのうえにこんな可愛らしい色に仕上げれば、大事にしてもらえるのは間違いなさそう。まるごとのパッケージングからしても自転車とはどこか異なるオモチャ的な魅力が感じられて、なんとなく"キャラの立った"自転車といった表現がハマります。この画像からなぜか幼少期に見ていた忘れている色彩を感じる…。
あらら?検索したらありましたよどうやらサンダーバード2号って輸送機の玩具にあったみたい、知らない世代なんだけどなぁ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/3200
 
 
( Nov.14
E-148
2015:)
 
Serie verde
■ Serie verde tre / まわりは落葉です ■
好みの水色フレームだというのに、またもや日の丸構図で撮影してしまいました。レンズの性能は生かせるし収まりも悪くないんだけどね。
よどみなく太陽に照らされた爽やかな晴れの日、夏にHawaiiで撮影したと主張しても怪しまれないかもしれません。だけどつい先日の撮影ですので寒かったですし落ち葉がそこいら中に舞ってる状態でした。ここはすぐ近所ある国立系病院の敷地内、外来患者などの訪問者用に設けられた駐輪エリア。ご近所ゆえ昔から何かとお世話になってしまっていて毎回本当に感謝しております。
管理の行き届いている大きい施設は色々と余裕があって快適かな、全てが密集する都心では必要なオアシスかもしれません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/5000
 
 
( Nov.15
E-149
2015:)
 
Serie verde
■ serie verde quattro / 冬が来る前に ■
本当にステキな階段ですねコレ!形といい色といい心躍ります。いまのご時世こんなハイレベルのオリジナル階段って造れるのでしょうか?
ひっそりと身を隠すようにして佇む2匹の駐輪車と、可愛らしくも渋めな雰囲気の階段を情緒豊かに撮りたかったけれど、如何せんボクの力量が足りず情緒まではたどり着けませんでした。このアングルからの撮影は完全に車道に立たないと不可能なので、行き交うクルマの隙をついてなんとかシャッターを切っています。開放を断念した分だけ若干描写性のアップに繋がりました。
自転車と階段、この2つの相性はやはり何か運命的な関わりがあるように思えて仕方ありません。これからも出会えたら嬉しいな。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/250
 
 
( Nov.15
E-150
2015:)
 
Dedacciai STRADA ASSOLUTO RC
■ serie verde cinque / ステキな空間演出 ■
目黒通りに面するオフィスビルのエントランス脇に見える駐輪風景、まるでRoad Bikeブランドのショールームのように洗練された雰囲気。
ZONDAホイールを装着したULTEGRA仕様 Dedacciai STRADA ASSOLUTO RC のようですね! 2012製かな?正直この頃になるとボクには何が何やらサッパリわかりません、もう只ただカッコ良いなぁスゲイなぁって指をくわえて眺めてるだけだったりしますから。それにしても現行型のDURA-ACEは美しくてとっても良いですね、SHIMANO渾身の造形作品だと思います。
奥に並んだ3つの大きな鉢植えはオリーブの木でしょうか、この季節になると小豆島で作られた塩漬けが恋しくなってしまいますぜ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Nov.15
E-151
2015:)
 
catena
■ catena / 駆動の生命線 ■
チェーンですね、なにゆえハンドル部分へと掛けられたのだろう? 内臓を引きずり出して肩に掛けときました!って猟奇的なカンジかな?
実は最近になって駐輪の前ページに関してチョイと反省すべき点がある事に気が付きました。それはこの写真のような箸休め的な画像についての事他のページと較べると長期にわたり多くの画像掲載を予定していた関係から、始める時に進行方法について自分らしからぬ方法論を参考にしてしまっていたのです。緩いだけの箸休めなどいらない、方向性に変化を付けて全力投球で続ければ良い。
箸休めのクオリティこそが肝心…。パッと見は目立たないけどコアな要素、それはチェーンの如く根幹を成す存在なのでしょう。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Nov.16
E-152
2015:)
 
parrucchiere / saloni di bellezza
■ parrucchiere / ヘアサロン ■
かつての仕事柄、"ヘアメイクさん"たちとの接点は結構多かったはずなのですが、何故か個人的にはちょっと苦手な意識が先行してしまう。
髪の毛伸びちゃってカットしに行く時に「そろそろ床屋に行ってこなきゃ」って言葉を使っちゃうんですよね、自由が丘近辺のちゃんとした美容院に通っているのになぁ。ホントいつもお世話になっております! そりゃまあ子供時分は床屋さんオンリーだったっすけどね。何年も前のハナシなんだけど克服するため冗談で「サロン」って呼んでたら最近は世の中全体がそうなってきました。
の美容院はグラフィックのレベルが高いですね、今のトコをかえる勇気はないけれど機会があればお願いしてみたいと思います。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/6400
 
 
( Nov.17
E-153
2015:)
 
影色のグラデーション
■ ombra di gradazione / 影色のグラデーション ■
そのとき白壁に映された樹木の影は、グレイッシュな濃淡だけではなく暖色から寒色へと移ろう色相のグラデーションに彩られていました。
ゆらぎの風が吹き抜けるたび枝葉がしなやかになびいて、緩やかな法則性の基その繊細な陰影は優しく揺れ続けてい。影そのものは平面ではありますが、立体的に広がった枝葉の変化をそのまま反映して奥行きのある表情をみせてくれます。これほど贅沢なひと時を過ごしたのはここ最近殆どありませんでした。豊かな感性は何かを削ぎ落とした先にあるのかもしれません。
下方に焼き込まれた淡い紫色をした羽虫、彼とボクだけがこの瞬間この場所に存在した空気を共有していたのだと思います。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/8000
 
 
( Nov.18
E-154
2015:)
 
i scream chocolatl
■ cioccolata / i scream chocolatl ■
チョコレートが好き。今まさに舌の上でトロけてるのは Carré de chocolat cacao 70 とかって何処でも売ってる少々美味しいやつ
ここは近所のとある集合住宅、なんとな〜くチョコレート系スウィーツな視覚的テイストを感じてしまいますよね? ヘンゼルとグレーテルってほどでもないけど、コンパクトに凝縮されたエントランス部分はオモチャっぽくて独特な魅力を放っています。ボクは前々からここが気になっていて今までも幾度か撮影にトライしてきました。今回ようやくAbove the lineに達したのかも…。
昭和っぽかったり古めものが好みなワケでもなく、小回りを利かせた創意工夫が見受けられるクリエイティブに心惹かれます。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/250
 
 
( Nov.19
E-155
2015:)
 
carameliser/caramellare/caramelization
■ caramellare / キャラメリゼ ■
その甘ったるい言葉をハッキリと認識したのは、料理研究家の土井善晴氏がテレビでフレンチトーストを作っている時だったと思います。
スウィーツを作様子はなんだかチョット違和感があったけれど、とにかく彼のフレンチトーストはとても美味しそうでした。味の決め手は間違いなくキャラメリゼする仕上げの工程。番組を見て以来その聞き慣れなかった言葉さえも脳味噌に刻み込まれました。実はキャラメルそのものはあまり好きではありません、それが最近になってその色彩に関してはとても魅力を感じてしまうのです。
英国系は詳しくないけどBROOKSではこの色をHoneyと呼称しているのかな、この革サドルはカリッと香ばしくて美味しそ〜♡

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/4000
 
 
( Nov.20
E-156
2015:)
 
LOUIS GARNEAU LGS-TR Lite E
■ foglia di ciliegio / 桜の落葉 ■
消失点が見えそうなほど深く切れ込んだ一点透視、限定色のREDに染められた鋭利なストレートフォークが画面をキリリと引き締めます。
フレームの赤に呼応するかの如く路上に散らされているのはソメイヨシノの葉っぱ。先週末にはこんな閑散とした雰囲気で、色づいた葉は枝にも殆ど残っていない状態でした。地下に呑川の流れる目黒区内の遊歩道手入れもちゃんと行き届いているようです。落ち葉は毎日欠かさず清掃されてるのかな、どうやら残念なことに今年の撮影タイミングを逃してしまったのかもしれませんね。
桜ばかり植えるのは正直いって反対です。だけど花咲き誇る季節に限らず、落葉舞うこの季節さえも桜のある光景は本当に美しい。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Nov.21
E-157
2015:)
 
colore complementare
■ colore complementare / 補色 ■
このような桜の落葉など何処ででも見られます。あれ?九州や沖縄とかではどうなってるのかな?さすがに関東限定ってことは無いはず。
色相環を用いた厳密な定義からは多少のズレはあるものの、補色による対比が小気味よい駐輪シーンではないでしょうか。が互いにの方へ歩み寄っているのと同時に、机上の減法混色のような低明度な焦茶が2色の間を仲介しておりますので、ハレーションのような不快感は少しも感じられません。自然の中に広がる彩りも実は絶妙なバランスの上で成り立っているんですね。
あまり駐輪場では被写体として活躍してないニュートラルな銀色の自転車も、こんな場面では良い仕事をしてくれるようです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Nov.22
E-158
2015:)
 
FUJI FEATHER
■ unità esterna / 室外機 ■
四方から攻めるように包み込陰影のなかで、高彩度なレモンイエローに彩られたFUJIのピストフレームが鮮烈な輝きを放っていました。
ホワイトバランスを若干イエローぎみに傾けてもなお周辺のシャドウ部分は青い印象を払拭できません。もちろんそれを生業の一部としておりますから修正なんてチョチョイのチョイ! …なのですが今回はあまりイジラナイ状態をフィニッシュとすることにします。そのおかげで薄らと補色対比な画面となりました。開放による周辺減光を逆手に取ってちょいと物々しい雰囲気に…。
基本的な方向として写真作品には現実性を求めています。その場所になかったヴィジュアルを"こしらえる"のでは意味がありません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Nov.23
E-159
2015:)
 
FUJI FEATHER
■ Latitudine / 自由範囲 ■
やがて雲は途切れてエッジの効いた太陽光がファインダー内のピストバイクを鋭く照らし出しました。肉眼ではオオムネこんな雰囲気です。
たとえ冬の日差しでもマトモに浴びてしまえば光部分のほとんどが飛び、影部分のほとんどが潰れてしまいます。若い頃から大きなポスターの仕事が多かったため、絶えず最終網点という言葉を意識しながらシャッターを切ります。RAWで撮るようにしてからアンダー寄りに露出補正したまま常時固定だったりして…。リバーサルをスポット測光で撮っていた反動なのかもしれませんね。
トップチューブは更に露出を下げても飛んでしまいます。シャドウ部はもっと再現可能だけれどノッペリしちゃうと困ります。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1600
 
 
( Nov.23
E-160
2015:)
 
Kalavinka 九十九サイクルスポーツ
■ Kalavinka / 九十九サイクルスポーツ ■
今回も黄色いピスト、Campagnoloのコルサレコードで組まれたKalavinkaです。BROOKS×STUSSYの白いSwallowが眩しいですね。
スゴ過ぎる自転車なのでちょっと心配ではあったものの、サレジオ教会の近辺で出会った駐輪シーンということもあって違和感はまるでありませんでした。九十九サイクルはここから1kmほど。こちらの方のような美しい女性が地元の工房で作られた自転車に乗って、颯爽と駆け抜けていく風景を夢見ずにはいられません。その時にはお手頃なパーツで組まれてる方が望ましいのかもなぁ。
画面左側にある太陽の方へと伸びる道は緩やかな坂道になっています。斜めに振ったので良く分からなくなっちゃいました、残念。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2500
 
 
( Nov.24
E-161
2015:)
 
cinelli stem
■ Cinelli stem / チネリステム ■
ありゃりゃ、+ネジのアタマになんかピント合わせちゃってボクはいったい何するツモリだったんですかね〜、我ながらちょっと情けない
前回のKalavinkaがあまりにも素晴らしかったので引き続き登場。盗まれないまでも勝手に撮影されちゃったりするので、持ち主の方は放置なさらぬようご注意ください。それにしてもCinelliのピスト用ステムは本当にカッコ良いですね、エンブレムは勿論のこと専用ゆえの鋭利な造形処理や鉄にメッキを施した艶かしい質感などには心奪われます。目の保養になりました。
もしかしたらヘッドパーツはエッジの落とされていない後期型のCレコの方が良いかもしれません、アルマイトもクロームに近い。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 5.0    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Nov.24
E-162
2015:)
 
pinarello_banesto
■ Pinarello banesto / 銀行屋のピナレッロ ■
そりゃあ近所の工房だしKalavinkaは欲しいっすよ、だけどボクはやっぱりイタリアの自転車からはどうしても離れられないみたいなんだ。
グレードまではハッキリわかりませんが、こちらも殆どCampagnoloで組まれたPinarello製のロードバイクです。インドゥライン全盛期の頃だろうからロードレーサーと呼んだ方がシックリくるのかもしれませんね。前回のピストは特別中の特別、だけどこのバネスト仕様のピナレロだって全てを8s時代のレコードにして当時の銀色なシャマルを装着すれば圧倒的な輝きを放ちます。
いえいえ間違えました、毎日の生活の中で使う自転車なのですから今のままのパーツ構成こそがベストな状態なのでしょう。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2000
 
 
( Nov.25
E-163
2015:)
 
もしかして美しい?
■ forse / もしかして… ■
お買い物自転車って実は美しいのではないでしょうか? やわらかい曲線で構成されたその自転車は無理のないバランスが心地好いのです。
様々なタイプが存在しておりますのでそれら全部が該当するわけではありません。今回撮影したモノのように昔ながらのシルエットを踏襲しているごく一部に限られるのでしょう。その完成されたデザイン様式は、昨今巷にあふれる中途半端なロードバイクなどではちょっと太刀打ちできないと思えるほどです。こうゆうの駐輪場を始める前のボクには気付くことができませんでした。
ママチャリの愛称で呼ばれるこの自転車、正式名称を知りたくて調べてみてもなんだか良く分かりません、婦人用自転車かな?

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/40
 
 
( Nov.26
E-164
2015:)
 
tardo autunno
■ tardo autunno / 晩秋 ■
関東地方の11月ってワリと穏やかな気候のイメージですよね? だけど今年は長雨続きだったり冬のように寒かったりで何かと大変でした。
鮮やかだった秋も間もなく終わりを迎えます。赤や黄の一時的な色彩はさておき草木の緑が激減してしまうのはホントに寂しい。そういった色彩の及ぼすメンタルへの影響と共に、何らかのフィジカルへの影響もあるのではないかな。いつも光合成によって大気を潤している存在が著しく減少するのですから。調べてみると酸素量などはそれほど変わらないらしい香りはまるで違うんだけどね。
さっき撮った桜は黄色までの変色しかありませんでした。アスファルトの苔も旺盛で他よりチョット暖かな思いをしてるみたいです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/100
 
 
( Nov.27
E-165
2015:)
 
alta chroma
■ alta chroma / 高彩度 ■
夜のうちに雨の降った翌日、交差点でかる〜く交通整理っぽいことをしていたお巡りさんに、チョットお願いして撮らせてもらいました。
午前中の淀みない太陽光に照らされていて、どの色彩もハレーションを起こしているかのように眩しく輝いているのです。正直申しまして今回ばかりは、プロとして扱い慣れているPhotoshopを駆使したとしても現実の光景を再現できるとは思えません。概ねこんなカンジではありますが実際の照度は桁外れで、表現を試みると彩度に転嫁されて絵葉書のような雰囲気に…。
道の向こう側から歩いてくる女性は美白か眩し過ぎるのか、半透明の雨傘をさしながら楽しそうに歩いていました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/80
 
 
( Nov.28
E-166
2015:)
 
platanus?sicomoro!
■ Sicomoro / プラタナスの落葉 ■
この日はタイミングが良くて、清掃されてしまう前のプラタナスの落葉を見ることができました。枯れ葉色した雪のように積もっています。
実は去年の11月下旬に撮影したいつものスポーツ公園の画像だったりします近所とはいえ毎日通っているというワケでもなく、このようなスゴイ光景とはこの日はじめて遭遇しました。四半世紀この地に生息してきたのに過去に見たという記憶はありません、おそらくボクは随分と勿体ないコトをしてきたのでしょう。そういえば敷地内はいつ丁寧に手入れされていますものね。
イヤラシイ話、今年もこの光景を撮りたくて数回足を運びましたが、その度キレイに清掃された直後だったりするのです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2000
 
 
( Nov.29
E-167
2015:)
 
最後の一葉
■ L'ultima foglia / 最後の一葉 ■
ここのところチョット寒すぎて秋なんてとっくに終わってしまっている雰囲気ですね。昨日はダウンを着ていかないでエラく後悔しました。
無機質なコンクリートに残されたケヤキの葉が一段と寒々しい画像かな。グラフィックデザイン的に適度な緊張性をはらみつつ、バランスに安定感を持たせたヴィジュアルを作ってみました。これだけでもそれなりに完成されている画面とは思いますが、おそらく同業の御仁であればコピーやロゴを追加させたい衝動に駆られるのではないでしょうか。だって網膜がそれを求めてるでしょ?
霜月も今日で終わり。自然の世界は寂しくなるけれど人間の世界では明日から一番にぎやかな季節に突入します。楽しまないとね!

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 5.0    ● Shutter Speed : 1/50
 
 
( Nov.30
E-168
2015:)
 
Starlight,Moonshadow
■ dicembre crepuscolo / 師走の黄昏 ■
毎日更新を心掛けた駐輪場のおかげなのか、今年の12月は突然やって来たという印象はありませんでした。日記ってのもそんなカンジ?
コーポレートカラーを想起させるであろう某社屋の外壁をパシャリ。ロマンチックに黄昏を映す艶やかなタイルとの出逢いは、きらめくそよ風吸い込んで空を見る時でした。なんとタイミング良くステキな自転車が駐輪されているではないですか! これもひとえに日頃の行いが良かったからなのでしょうか、幸いにも背後からクルマに轢かれることもなく撮影することができました。
写真を眺めながら書いていたら、30年前フルオーケストラで演奏されたEASTでの"Starlight, Moonshadow"を思い出したっす。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/30
 
 
( Dec.01
E-169
2015:)
 
rosso e verde
■ rosso e verde / 赤と緑 ■
それなりにリアル世界で充実していた記憶があるものですから、年中行事のなかでボクが一番好きなのは間違いなくクリスマス関係です。
ここは前ページのE-067と同じ自由が丘の某所。手作業で塗り込まれた壁面のマチエールは、Seven & i Holdingsとなった今でも変わらぬステキな雰囲気を醸し出しています。この煉瓦色のようなレッドは鉄分を多く含んだ土壌のナチュラルな色味、対するグリーンも同様に深い森林思わせる色味かな? もしかしたら建設計画当初からクリスマスを想定していたのかもね。
短編だった「螢」をもとにした「ノルウェイの森」が書店に並んだ時、あれほど赤と緑がココロに突き刺さったことは無い。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/50
 
 
( Dec.02
E-170
2015:)
 
山茶花
■ camellia sasanqua / 山茶花 ■
冬の季節が始まる頃にピンクや白に咲きこぼれている花、あの椿によく似た雰囲気の樹木が"サザンカ"らしいです。どちらもポピュラー?
この路地裏では枯れ葉色した落葉に混ざって可愛らしいピンクの花弁が点々と散っていました。Photshopで小細工などせずとも駐輪された自転車のフレームと花弁はほぼ同じ色相、何だったかは覚えてないけど背景にあるピンクも同じような色ですね。持ち主は意識などしないで此処へと駐輪したに違いありません。こんなシーンと出合えたらやっぱりチョット嬉しいかな
原因はイマイチよくわからないのだけれど、最近は色彩の調和を意図的に狙った駐輪シーンに出合えてないような気がします。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/50
 
 
( Dec.03
E-171
2015:)
 
冷たい雨
■ Pioggia gelata / 冷たい雨 ■
今日の吹き抜ける風はホント冷たかったですね! そして昨日の雨もまた勘弁してよってほど冷たかった。だけど意識はまだ秋の延長かも。
あまりにも素敵な光景と遭遇したので、雨に打たれながらも頑張って撮影してみましたよ。意を決してやってみれば思いのほかスムーズに撮れてしまうものなんですね、決して簡単なコトではなかったのだけれど…。このシャッター速度位だと雨粒は白く短いまばらなハッチングとして写り込んでいて、ハンドルから滴り落ちる雨だれとともにちょっとした達成感なのです。
表題はあのお方の最高傑作"Miss Lemon"の一曲から。Prelude in D-flat major Op.28-15 にするか少し迷った。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Dec.04
E-172
2015:)
 
まだ終われない秋
■ ancora cadere / まだ終われない秋の色 ■
今日も朝から天気が良く、昨日とは違いワリと暖かい日でした。街路樹のイチョウの葉にはまだ秋の気配が色濃く留まっているようです。
晴れた日の夕暮れ時にはチョット外に出ただけでも、思いの外ロマンチックな駐輪風景と出合えたりします。この画像にしても何処にでもある街路樹に停められたフツウのお買い物自転車。イチョウの葉が大きく貢献してくれてはいるけれど、それなりに魅力的なヴィジュアルが得られたのではないかなぁ。雨の日と違って夕暮れ時の撮影なら障害になる要因は殆どありません。
自分が乗る自転車のフレームカラーに赤系を選択したことは一度きり、とはいえ被写体としては何かを期待しちゃうのです

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/25
 
 
( Dec.05
E-173
2015:)
 
ザ・スズナリ
■ crescono a grappoli / ザ・スズナリ ■
何処にでもありそうで実は滅多にお目にかかれないこんなシチュエーション、個人的に大好きだったりします。あ、ヴィジュアルの話ね。
当事者様からしてみれば、そこにある色々なモノは当然かつ真っ当な目的で設置してきたのでしょう。だけど出来上がりをいきなりポンって見せられたら、ついつい混沌やカオスって言葉を使っちゃいます。何でもかんでも効率的にと無駄を省き続けてきた平成の世には、正直いって模倣することすらムリなのではないかと思ってしまう…。何故か不思議と魅力を感じちゃいますよね。
今回は破綻せずスクエアな画面に水平垂直を収めることができました。被写体との距離ある程度余裕がないと巧く撮れません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/1250
 
 
( Dec.06
E-174
2015:)
 
斜
■ obliquo / 斜 ■
2週間ほど前に撮影したパンフォーカスな駐輪風景。この日は随分と暖かな陽気でしたから空に浮かぶ雲の形も夏のような雰囲気でした。
レンズの画角が28mmだと、風景などをパッと見た瞬間の肉眼イメージよりもちょっと狭いと思います。だけど画面を斜めに振ってあげると多少は解消される。ってな理由でボクの撮る画像に斜めの構図が多いワケではありませんからね。ごく稀にそれも意識しますが、目で見た感じをそのまま写したいからこそ意識を介在させないで速写的にシャッターを切っているかな。
この画像は太陽が画面内に入りそうなくらい逆光で撮影しています。そんなの気にせずサッと撮れるDigitalって素晴らしいね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/100
 
 
( Dec.07
E-175
2015:)
 
chihiro
■ chihiro / 千尋 ■
ボクらが14歳だった頃の今日、悲しそうな表情を浮かべながらキミは突然そっとつぶやいた。今でも完璧にアイドルを演じてるだろうか。
あれから随分とムダに年齢を重ねてきた、そして12月8日がやって来る度何故か忘れずにキミの愁いを思い出す。小田和正の I LOVE YOU には違和感をおぼえたけど、キミの言葉や表情からは不自然なところは感じられなかった。いつもは自信に満ちたキレイな瞳でボクの心を覗き込むように話をするキミが「今日は命日なんだ」と眼を伏せて床の空虚をみつめた。
もちろん Lennon をリアルタイムで知っていた。だけど不器用なボクはキミの悲しみに寄り添うことができなかった。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Dec.08
E-176
2015:)
 
bordo
■ bordo / EDGE ■
陽光と陰影のぶつかるちょうど先端にそのピストバイクは駐輪されていました。上向きのハンドルには同好の美意識を感じてしまいます。
いくらこんな時代だからって、こんなにセンスの良い自転車がそこら中にホイホイ駐輪されているワケではございません。おそらくこの地域は東京でのピスト系バイク文化の先端部分のヒトツだと思われます。ボクの生息する自由が丘&駒沢エリアとも、ちょっと離れた下北沢エリアとも根本的に洗練の度合いが違う。気が向けば徒歩でも行き来できちゃう距離なのになんだか不思議です。
カゴについてはコストをかけ色々と試行錯誤してみたのだけれど、競技用車の肝である快速性を即なうので結局は断念しました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Dec.09
E-177
2015:)
 
燃ゆる蔭
■ Ombra di masterizzazione / 燃ゆる影 ■
午後の陽に照らされて風に揺れてる樹木の蔭。こうして写真となった光景を眺めていると画面全体が優しい炎に包まれているかのようです。
ちょっと懐かしい雰囲気の佇まい、この建物は神社の敷地内に建てられた住居のようです。ペンキやプラスティックっぽい質感で、けっして由緒正しかったり厳かだったりという訳ではないものの妙に安心し納得してしまう。駐められたお買い物自転車も、真っ白に輝いてはいますが周囲にムリなく溶込んでいる。もしかしたらこうゆうの昭和様式として確立しても良かったかもしれませんね。
左下側から人ではない何者かの影が画面中央へと伸びています…、この尖ってるトコは狛犬さんの尻尾の部分だったかなぁ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2000
 
 
( Dec.10
E-178
2015:)
 
cachi_essiccati
■ Cachi essiccati / 干し柿 ■
筋交いやトラスで補強された構造物の内部に置かれた資材類が、あまりにも見事に調和がとれていたので思わずシャッターを切りました。
資材それぞれの配置や造形の織り成すリズムが何とも言えず魅力的ではありませんか? 反対色の青と黄による対比や混色で生じる緑と茶がバランスよく並んでいます。主役は勿論ボルドーに染められたお買い物自転車と熟成の途中で同系色になっている干し柿。あたかも緻密に計算されたかのようでどちらかと言うと色彩論的な平面構成よりも絵画的な情緒や勢いが感じられる光景でした。
昼食へ出た時に歩道からササッと撮ってみたけれど、やっぱり被写体が良ければそれなりに優良なビジュアルになるみたいです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/100
 
 
( Dec.11
E-179
2015:)
 
modello
■ modello / ナイスなデルモちゃん ■
被写体と言ったら失礼なのかな、やっぱりモデルさんが素敵だと画面全体が華やぎますよね。自由が丘の界隈では希少な文科系女子みたい。
AD/CDやらの肩書きで何だかんだ10年以上もファッション傾向の強い仕事をしていたものですから、おそらく人物を中心としたヴィジュアル構築の方が得意かも。オーディションの度におこなってたテスト撮影年間で延べ200人以上=合計すると10年間で2000人、概ねそれだけの職業モデルさんたちを撮影し続けていた計算になります。今考えるとなんか恐ろしいよなぁ…。
なのにゴメンナサイ!伏し目がちのタイミングで撮ってしまいました。え?謝罪するのはソコじゃないって?ゴメンナサ〜イ!!

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 8.0    ● Shutter Speed : 1/125
 
 
( Dec.12
E-180
2015:)
 
Nessun modello
■ Nessun modello / モデル無しの風景 ■
激しくボケた光なんてもはや光とはいえなくて、単純に色彩の羅列になっていると思うんだけれど、どうかな? ボクはそれが撮りたいんだ。
と、まぁこの駐輪シーンと出合った時、日差しの影響で遠景が彩度の高い色面になるだろうなぁと予測して撮影してみました。踏切の向こう側はもう少しカラフルな色味が好ましいのだけれどワガママ言ってもしょうがない。そのままの構図で2パターン絞った画像を押さえようとダイヤルを回していたら、文科系っぽい女の子がクロスバイクを駆って風のようにすり抜けていった
ありふれた日常を撮る、だから傑作なんてものは求めてません。ほんの少しだけ感性を共有してもらえればそれでいい。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2500
 
 
( Dec.12
E-181
2015:)
 
profondità
■ profondità / 深い ■
2週間くらい前に撮影した近所の目黒通りです。今年の紅葉は遅れているようで、ここら辺のイチョウも色づく気配がありませんでした。
自然界の季節感はさておき、人間界の流れとしては師走を迎えておりますので人々の動きが忙しなく感じられます。実際この場所に立つと太陽が眩しくて、細かい内容のひとつ1つを把握することはできません。光条はワザトらしく生じてしまうけど、この雰囲気を余すことなく記録するにはある程度絞り込む必要がありました。それなりに意図した画像が得られたのではないかなぁ。
あれ?何これっ!全然見えていなかったモンが写り込んでいるようです。こりゃあ人間を意識的に入れ込む必要がありそうですね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/30
 
 
( Dec.13
E-182
2015:)
 
Dopo 10 giorni
■ dopo 10 giorni / あと10日? ■
無宗教なボクにとってクリスマスといったら24日。断言はできないけどフツウの日本人なら皆様そうなんでない? あとチョットですよ〜。
年号が平成になって社会人になってからは23日だって貴重なクリスマスDayですよね、意外と24日は忙しかったりして予備日が存在してくれていると本当に助かります。バブルの恩恵なんて受けられなかった世代、とはいえ行動パターンや価値観は色濃く影響を受けていて、その日をオザナリに扱ったりナオザリにして25日以降なんてのは許されるコトではありません。
ってなワケで現在アタマの中はクリスマスモードに突入中。無事にプレゼントも用意できたコトですし、待ち遠しいなぁ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/250
 
 
( Dec.14
E-183
2015:)
 
scanalatura
■ scanalatura / 溝 ■
誰かさん家の敷地なんだけどボクはこの空間がエラく気に入っていて、通りかかる度チラ見してしまうのです。不審者で申し訳ありません。
建築家の方が熟慮して設置したと思われる排水用の溝、手入れを怠っているのでしょうかあまり機能しているとは思えません。だけどそのおかげで碧々とした苔が生息できているのでしょう…。なんとその空間に鮮やかに色づいたイチョウの葉が、意匠されたテキスタイルのように降り積もっているではありませんか! 大通りに面していることもあり撮影させていただきました。
階段下のスペースを利用し寄り添うように留められた光景は、ある意味この駐輪を象徴するかのようなシーンだと思われます。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/400
 
 
( Dec.15
E-184
2015:)
 
grande città di ginkgo
■ grande città di ginkgo / 大都会の銀杏景 ■
たった今気が付きました、向かい側の一番奥にある建造物は何回か打ち合わせに行かされたあのパルテノン的なビルですね、重要文化財?
この周辺にはフツウの路線バスに乗ってるだけでたどり着けるので、下北沢に行くよりはずっと身近。なんだけど道路がやたらとだだっ広くて徒歩で行動すると自分の居場所が把握しづらい。お買い物自転車くらいが丁度良さそうですね、坂もないし駅の向こう側にだって足を運びたくなったらすぐ行ける。ヨコハマみたいなのではない普通のレンタサイクルを所望します。
近所での撮影と較べると背景との距離が随分と異なり、明るいレンズの開放では生じるボケ具合に違和感があるかも。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/640
 
 
( Dec.16
E-185
2015:)
 
quante volte
■ quante volte ? / 何回目? ■
撮影場所がマンネリかな? 被写体については意図を持って同じものを撮り続けています、とはいえ当の本人が飽きてしまっては元も子も…。
同じ場所で同じ自転車を撮り続けたとしても、実際はその時々によって様々な違いが生じてきます。例えば銀杏の落葉だったり雨上がりで地面が濡れていたり、屋外の撮影であれば前回と同様の画像を求めて様々な手を尽くしたとしても再び得ることは難しいはず。スタジオでセットを組んで撮影してるのではありませんから。だから何時でもベストを尽くしたいと思います。
同じ銀杏の落葉でも散ってからの経過により印象が異なってくる。新鮮さに欠けてしまうと只の枯れ葉になってしまうのです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/160
 
 
( Dec.17
E-186
2015:)
 
polvere
■ Polvere / Powder ■
こは碑文谷あたりの目黒通り、なにやら御大層な「東京都道312号白金台町等々力線」という正式名称があるようです。知ってました?
冷たい北西の風が勢いよく吹き抜けるちょっと凍えてしまうようなでした。すでに細かく崩壊しパウダー状になった銀杏の葉が、突風が吹く度に舞い上がり午後の光を受けながらキラキラ輝いて見えるのです。まだ新鮮な落葉はアゲハ蝶ほどの存在感で、羽ばたくように膝下あたりをパタパタと舞っていました。風はつらいけれど初冬ならではの素敵な風物詩なのでしょうね。
綺羅めいている瞬間を余すことなく何かに記録できれば嬉しいのだけれど現実はなかなか厳しい。せめてその欠片だけでも…。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/800
 
 
( Dec.18
E-187
2015:)
 
regali
■ regali / お歳暮 ■
社会人として恥ずかしいのだけれどボクはこの歳になっていまだ未婚ということもあって、お歳暮やお中元などとは全く縁がありません。
ヤマト運輸さんや佐川急便さんには仕事でもプライベートでも大変お世話になっていてホント頭があがらないのです。ところで誰が作ったか知らないけれどこのトレイラーってカッコ良いですよね、前々から機会があれば撮影したいと思っていました。ご多忙中に余計な迷惑をかけまいといつも断念しておりました。だけどこの日は床屋さんのサインポールに誘われて、つい…。
ISOはオートですからEOSさんが640にしてくれてパシャリ。黄昏にまぎれながらコッソリと念願の撮影を敢行できました。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/30
 
 
( Dec.19
E-188
2015:)
 
ispirazione
■ ispirazione / 霊感 ■
一見すると何処にでもある普通の光景、じっくりと眺めても普通のありふれた光景、だけど何か言い知れぬ魅力を感じるコトってあります。
この駐輪シーンと出合った時はまさにそのような感じでした。確かに自転車そのものは好みの婦人用ですし、補色に組まれたカラーリングにもそれなりに魅力はある、外壁用の煉瓦を地面に敷き詰めているという面白みも。だけど何かそれだけではなかったんですよね。具体的に説明はしづらいけれど、その言い知れぬ魅力は写真にもシッカリと写し撮れているのではないかと思います。
ボクは物事のステキな面を感じ取っているのですが、その逆を感じ取れる人が俗にいう霊感の強い人なのではないでしょうか。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/2000
 
 
( Dec.20
E-189
2015:)
 
Girando l'angolo
■ Girando l'angolo / あの角を... ■
日頃の行いが良くたって何か別段トクすることなんて正直殆ど無いですよね。そうゆうのってココロザシの問題だから返ってこなくてもOK。
だけどまぁこんな駐輪シーンと巡り合えるのだから、ひょっとしたら何処かの神様が見ていてくれてるのかも…。もっと徳を積んだ人物であればこの現場にプラスして、紅葉した落葉がバランス良く配置されているのかもしれませんね。そうなったら金や銀のオノと同じ、もうボクの写真ではなくなっちゃうからソコまでは求めません。もっと腕を磨き与えられた機会を最大限活かしたいかな。
曲がり角を扱った表現は何かを暗示しているようで興味深い。使い古されたシチュエーションだけれど何処かでまた使いそうです。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Dec.21
E-190
2015:)
 
porpora
■ porpora / 紫 ■
若干ペール気味にトーンを揃えてみました!みたいなカンジ。Martin Place と表記された a.n.design works のシティサイクルです。
それにしてもこのフレームカラーは目を惹きますね、おそらくですが同業クリエイターの介在がうかがえます。ペンキではなくて絵の具に慣れ親しんだ人物のセレクトかな。ちょいとサイトへ行ったりして色々調べてみたけど、この自転車の色を何と呼ぶようにしたのかサッパリわかりませんでした。ライトパープルなんか一般に伝わりやすいかもしれませんね、スウィートプラムとかどう?
はっきりいって色の名称は出鱈目です。何処を基準にするかで大きく異なってきますし、基準それぞれがみな出鱈目なのですから。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/100
 
 
( Dec.22
E-191
2015:)
 
pastorale
■ pastorale / 牧歌的 ■
さきおととい出合った光景は、暮れの押し詰まった時期にやたら春めいた雰囲気を醸し出していました。色味だけがちょっとクリスマス?
今日は陛下の誕生日、12月23日を祝日にしてくれるなんて気が利いてるとしか思えません。ご夫婦お2人ともどう考えても働き過ぎに違いありませんので、ひとりの人間として体調を案じてしまいます。ともあれせっかくの祝日、イヴイヴではあるけれど今日というこの日をもうクリスマスのメインデーとして楽しみたいですよね。そろそろ出掛ける支度しないと。
午後から雨が降り始めるみたいで結構寒いです。どこかで生温いグリューワインでもいただけたなら嬉しいかもね。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/400
 
 
( Dec.23
E-192
2015:)
 
vigilia
■ vigilia / 聖夜 ■
てっぺんのヤツってベツレヘムの星でしたっけ?これってば何色がそれっぽいんでしょうかね、駅近くのショップではオトナな紫色でした。
そういえば高校の頃、お花屋さんで買ったモミの木を部室に持ってって、後輩達に飾り付けをお願いしたんだっけかなぁ。なにやら甘酸っぱい思い出です。自分が所有したツリーで最も印象深いのは透明パッケージに入れたまま使う高さ20cmほどのヤツ。10個に満たない優しい色味の麦電球がケースの内側でジンワリと光っていて、金色の紙を入れ反射させて使っていました。
今頃皆さま方は思い思いの聖夜をすごしているんでしょうね、ボクはといえば昨日と明日がクリスマス用の日だったりします。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 2.8    ● Shutter Speed : 1/50
 
 
( Dec.24
E-193
2015:)
 
La mattina del 25
■ La mattina del 25 / 25日の朝に ■
リバーサルフィルムと違いあまりラティチュードを気にしないで撮れるデジタル、だけどコレは厳しい!RAWからでないと無理だろうね。
左の明るい箇所は昨晩のうちに積もった雪をイメージして、RAWデータの現像時にハイライトを補正しませんでした。右側の暗い部分はキッチリと合掌しているのも関わらず、ノイズ補正の限界を超えてしまっていてかなり怪しい解像状態なものの、かえってそれが前夜の温もりを感じさせる残り香に繋がりそう。そんなこんなで自分的な25日の雰囲気を表現できたのではないかな。
子供の頃25日は冬休みの初日だった気がします。両親サンタにお願いしたプレゼントで遊ぶのがとてもとても楽しみでした。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/125
 
 
( Dec.25
E-194
2015:)
 
pulizia della casa
■ pulizia della casa / 大掃除 ■
クリスマスが終わってしまえば次にやってくるイベントは年に一度の大掃除なんですよね。自宅にこんな窓ガラスがあったらヤバイよなぁ。
ガラス拭きだけに限ったコトではないのだけれど、この寒い最中に大掃除とかってホント嫌ですよね。どちらかというとキタナイ好きなボクはなるべく関わり合いたくありません。そして恐らくボクと同類のそうゆう人々も実際は多いのではないでしょうか。これがGW頃の暖かな陽気だったらどうでしょう? 思いのほか自ら率先して大掃除しちゃいそうな気もするのです。
バレンタインを製菓会社が広めたように、GWは大掃除週間だっ!て断言しちゃえば人々はなびく筈ですよ、洗剤会社さん!!

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 10    ● Shutter Speed : 1/40
 
 
( Dec.26
E-195
2015:)
 
Melodia di geranio
■ Melodia di geranio / ゼラニウムの旋律 ■
イブの日にロマンチックな風情を求め、いつもとは違う路地裏を歩いていたらステキな光景に出合いました。赤いゼラニウムが音符みたい
なにげなく撮った写真が妙に独特な存在感やカッコ良さを放っていることってワリとありますよね。まるで被写体の側から撮ることを仕向けられたかのようで、イマイチ自分で撮影したという意識が薄い。第一印象がそのまま反映されやすい最初の一枚に多いと思います。この画像はそういった撮らされてる感から脱却しようともがいた後に、締めだけそのまま撮らされてみた一枚。
ボクは左右脳な傾向なので感性で表現したモノを論理で検証します。絶えず行われているようだけれど意識することはありません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Dec.27
E-196
2015:)
 
fresco?
■ Fresco / カッコイイ筈だった... ■
複雑な形状に割り振られた五叉路にキリリと駐輪される2台のモノトーン系ピストバイク。自転車好きなボクにとって萌えてしまう光景です。
この駐輪シーンと遭遇したとき、間違いなくカッコイイ写真が撮れるだろうと想像し興奮気味にシャッターを切り続けました。だけどまぁ結果的にはなんとも凡庸な画像となってしまったようです。う〜ん、雰囲気に流されながら撮影してしまったのだろうか。カッコイイと言うには臨場感というか迫力というか、何かが欠落してしまっているとしか思えません。小さくまとまりやがって…。
いまだ前ページ E-065 を凌駕する駐輪ヴィジュアルを表現できていない現状、こいつはクリエイターとして何とも不甲斐ないぜ。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Dec.28
E-197
2015:)
 
abbagliante
■ abbagliante / マブシイ ■
冬至前の西日が交通標識に反射してボクの視界に鋭く差し込んできました。目の眩むほどの眩しさに堪えながらも光と影の狭間をパシャリ。
何処かの誰かが何かに書いてたけれど、写真表現というものは撮影状況が厳しいほど作品自身に凄みがでるということらしい。ボクの勘違いではなくて、厳しい状況といってもフィルムやセンサーなどの話みたい。だけど確かに肉体や精神に厳しい状況で撮影された写真であれば当然凄みが増すのも頷けますよね。カメラが壊れても簡単に買い替えられるのならそんな写真も悪くない。
コントラストの高い明度対比な画像には迫力があります。本来不自然なはずの色彩を排した白黒写真に人気があるのも頷けること。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 14    ● Shutter Speed : 1/25
 
 
( Dec.29
E-198
2015:)
 
pronto
■ pronto / 準備万端 ■
さすがに師走も30日ともなればそろそろ大掃除も済ませ、明日の大晦日を前にのんびりと過ごされてる方々も多いのではないでしょうか。
まるでボクが自分で仕込んだかのようなわかりやす〜いシチュエーションなんですよね。小型ロボット的なメーターの配列や、春めいた柔らかい色彩がなんとも可愛くて、間違いなく好みのヴィジュアルだと思います。なんだかアマ〜イ風味のしそうな雰囲気、誰かが誰かのためにこしらえたかのような優しい味覚を連想します。ん?これってケーキのスポンジとクリーム?
共感覚みたいに超人的なアレではないけれど、視覚情報である色彩は味覚の記憶と密接に関係しているかもしれません。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/400
 
 
( Dec.30
E-199
2015:)
 
Vigilia di Capodanno
■ Vigilia di Capodanno / 大晦日 ■
大晦日ってキラビヤカなお祭りっぽいイメージが一番強いかな。ろくに見たこともない紅白歌合戦の影響でしょうか、もう始まってるの?
一年の締めくくり、グランドフィネーレな訳ですからキラキラと輝いていても違和感はありません。で、除夜の鐘が鳴るコロには厳かな静寂が欲しいのです。子供の頃には湯船につかりながらとお〜い鐘の響く音を聞くのが好きでした。冬休みに入ってから一週間ほど経過し、逢えない好きな娘のコトなんか考えちゃたりして。同じ音を聞けたならロマンチックですよね。
大人になってから年末年始ってどうも好きになれません、年を越すその時に何の予定もないのなら早く寝ちゃうに限ります。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/1000
 
 
( Dec.31
E-200
2015:)
 
monte fuji
■ Monte Fuji / 富士山 ■
明けましたね、おめでとうございます。皆様はイチフジニタカサンナスビ的な初夢は見られましたでしょうか? これ富士山みたいですよね。
10月に入り101枚目を迎え、自分としては尋常ではないガンバリで毎日更新ってのをやってみました。誰かが閲覧してくれているとは考えにくいものの、可能な限り全力を尽くさないと続ける意味もありません。写真そのものは前ページよりクオリティを高められたと思います。だけど文章についてはコピーを綴るプロとしては恥ずかしいレベル、何とかならなかったものだろうか…。
このヴィジュアルは生き物2匹が冬眠するイメージで撮影してみました。駐輪場もしばらくの間は冬眠モードに切替です。

Canon EOS 5D MarkⅡ Original ● Focal Length : 28mm    ● Aperture Value : F 1.8    ● Shutter Speed : 1/320
 
 
( Jan.01
E-201
2016:)
 
 
E-001
 
 
E-101
 
 
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