Gatta e bicicletta / Cat and bicycle / top




 
猫と自転車
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潤むようなこの眼差しとは何処かで逢ったような気がする。
朽ちてしまいそうに微かな記憶の糸を慎重に辿ってゆくと、思い当たることはたった1つ。
18歳のころ美術展で観賞した Egon Schiele による油彩の作品 - Mourning Woman - の眼差しが思い浮かぶ。
 邦題は-哀しみの女-だった。
この猫はとくに食べ物を与えたりしなくても毎週のようにオレと遊んでくれた。
 嫌われてなどなかったはず、勝手な思い込みか...。
放置自転車の陰から一瞬覗かせたメロン色の眼球に見惚れながら、咄嗟にシャッターを切る。
合焦具合も構図もいまひとつなのだが
 掛け替えのないこの瞬間、決して忘れることはないだろう。
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天国と地獄/放置自転車
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 右は天国、左は地獄、そんな日常的な光景。
安らいでいる表情からしても天国なのだが、差し込む斜光が放射線を感じさせるため一層イメージが固定されるのだ。
それにしても左側、放置された自転車の末路を考えると実にやるせない気分にさせられる。
これでは反論の余地もなく地獄絵図の様相ではないだろうか。
駐輪劇場というタイトルを掲げ、駐輪や放置された自転車を主題とした別ページも展開しているのだが
たとえ見慣れていたとしてもこのシーンは少々身につまされるものがある。
だけど肝心なことを思い出してほしい
幸せそうに見えるこの猫だって誰かに捨てられたんだ。
おい、人間たち
 余りにも自分勝手すぎないか?
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天国と地獄/アンニュイ
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2017年7月17日/海の日、この日を調べてみると東京では最高気温が35℃にも達していた。
そういえば撮影場所の横浜でも随分と暑かったのを記憶している。
とは言っても実際のところ、コイツの気怠げな表情を見ることでようやく思い出す、そんな程度の不甲斐ない記憶力。
確かに暑さでぐったりとしていた。
少しは効果があるのか、枕にしたコンクリートで涼をとりながらウトウトしていたらしい。
普段あまり近づくことを許さない猫なのだが、広角レンズでこの距離まで接近しても無関心を装っていた。
今思えば少々申し訳ない...
西陽を避けるその表情を数枚追加したのだった。
 邪魔してゴメン。
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銀輪
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これはおそらくオレが初めて撮ることの叶った-猫と自転車-の写真だろう。
まだ出会ってから間もない頃で、まさかカメラを構える人間にまったく躊躇せず向かって来るとは思いもしなかった。
実際こちらへと近付くような被写体にピントを合わせるのは至難の技、それにしても悔しい限り。
どうやらコイツの方は撮影慣れしているようだった。
野良猫になる前は飼い主に沢山の写真を撮られていたに違いない。
それを考えると心底切なくなる。
かつて愛情を注がれ可愛がられていただろうことは容易に想像できる、そうでなければ...。
本当に心の優しい奴
だけどオレには何もしてあげられない。
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猫の肖像画
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何故、そんなにも誇らしげな表情でオレを凝視しているのか...。
これは色々と奇跡のような1枚。
恐らくこれ以上の写真はもう2度と撮れないだろう、そう感じずにはいられないほど個人的に満足している大事な作品。
表題はイタリア語で肖像画のこと、英語によるPortraitという言葉では幾分ニュアンスが異なるのだろう。
もし反論があるのなら試しにGoogleで画像検索してみることを薦める
かなりの確率でグウの音も出なくなるはず。
そもそも肖像画は王侯貴族のために描かれていたもの、貧相な肖像画に存在する意味はないのだから。
これほど誇らしげな猫のポートレートは滅多にお目にかかれない
 まさに肖像画の風格。
実物は小柄で可愛らしい雌猫なんだが。
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猫の肖像画/アザーカット
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さすがに前回の写真は少々出来過ぎだったのだろう。
表題altraはイタリア語の女性名詞によるother、つまりアザーカットなのだが残念なことにピントが合っていない。
内容や構図などは業務用視点から判断しても申し分ない、それだけに痛々しさが余計倍増してしまう。
最大級の悔しさに襲われつつ、オレはひとり地団駄を踏む。
ロバート・キャパのことは知らないが
ピントが合わずとも心を響かせる写真なんて世の中にはいくらだって存在する。
だけど自分自身が作品に取り組む心構えとしては、逃げる選択肢など意地でも排除したいんだ。
 そうやって何枚もの壁を突破してきた。
001などは合焦していないことにこそ意味がある
しかし、この写真はピントを外してしまったら失敗作でしかない...。
 チャンスを活かせなかった。
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偽・猫と自転車
+  +  +    s i m p l e    +  +  +
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 シンプルな-猫と自転車-の写真。
う〜む、さすがにこれでは詐欺師やペテン師の謗りを免れないかもしれない。
しかし実際にこの光景を目の当たりにしたその瞬間はまさに有頂天、指を鳴らしながら小躍りしそうな勢いだった。
よくぞこの場所この瞬間を選んで寛いでいてくれた!!
ところで、トップ画像をここでも登場させるということは、テーマに沿う写真が枯渇してきたということ。
これ以上継続させることができず、この辺でもうそろそろ終了となる。
なにしろ野良猫が減少しているため
たとえ猫だけだったとしても、撮影すること自体困難になってきているのだ。
新たに-猫と自転車-の写真が撮影できたなら
 追加させる予定。
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2020 / 0202
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 年が明けて令和2年
同時に西暦2020年になったこともあり、今年は-猫の日-を特別扱いしようと心に決めた。
日本では-猫の日-が2月の22日だから、西暦2020年/令和2年2月22日という数字の2がたくさん並ぶこととなる。
普段は験担ぎのようなことはしないのだが、だからこそという思いがある。
この猫たちには随分と世話になった
忘れぬようこの画像を-N.R.B.R.B.02-へと掲げ、縁もゆかりもない普通の日曜日をアピールしたのだった。
今日、西暦2020年/令和2年2月22日という特別な日にこのページを新設する。
 残念なことに今後の展開は期待できない...。
だとしても
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2 0 2 0 + 0 2 2 2
+ 大好きな2匹の姉妹猫たちに捧げる +
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Grazie
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international cat day
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 今日はどうやら World Cat Day らしい。
先日、古いデータの中から偶然発掘した猫と自転車の画像を貼ろうと思う。
とある動物愛護団体だかが定めた International Cat Day というのが正式名称らしいのだが
詳しく知りたいのであれば Google にお願いすればいい。
 まぁ世界は広い、実に色々とあるものだ。
今回も過去に撮影した画像であるため、どうにも不甲斐ない気分ではある。
2月下旬からこっち、ウイルス感染回避のため屋外での写真撮影を自粛せざるを得なかった。
仕方のない現状でもあるのだが...
 申し訳ない。
 2020年8月8日 この画像を追加する。
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over
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この画像とは関係ないが
 先日、空腹で弱ってそうな野良猫に餌と水を与えた。
あきらかに危険な状態だったため、役所関係に電話で問い合わせたところ
 野良猫などの生物に、餌をあげてはいけないという法律は一切存在しないとの回答が得られたのだ。
餌を食べている間は目を離さずに後始末を必ず行なう様にとのこと。
 正直その対応には驚かされた。
 完全にオレは、野良猫への餌やりは禁止されていると思い込んでいたからだ。
多くの人々が自分たちと同様なのではないだろうか?
もしかしたら...
 その誤った認識で、彼らを死に追いやってはいないだろうか。
 食べ物がなければ命は消えてしまうのに。
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